ご近所の高齢の方2人に起きた最近の出来事です。
一人はNさん(女性)です。
お歳は102歳。おそらく町内の最高齢者だと思います。
Nさんは75歳(位)になる娘さんと二人暮らしです。
子供の頃からさっちゃんと呼んでいました。
先日、父の家を出て車道の手前まで行くとバッタリとさっちゃんに出会いました。
「おにいちゃん!?やっと会えてよかった。会って伝えたいことがあったのよ。」
私はご近所の方たちから「おにいちゃん」と呼ばれていました。
「母が入居施設に入れることが決まって、先日入居したの。私も、今月中に団地に引っ越すことになったのよ。」
入居する施設はさっちゃんが週に何回か2時間ほど働いている職場でもあるので、母親の面倒も見ることができるそうです。
また、そこは、父がデイサービスに行っている同じ施設の2階にある特別養護老人ホームでもあります。
今住んでいる家はさっちゃんの妹(かずこちゃん)の家で、将来妹の子供が住む予定になっているようです。
団地の入居を申し込んでいて、タイミングよく団地への入居が決まったそうです。
普段は会っても「おはようございます。お母さんはお元気ですか。」といった程度の挨拶でしたが、お互い高齢の親を持つ身なので、高齢の親の面倒をみるということはどういうものか、推し量れるものがありました。
「今が引っ越しで一番忙しい時ですね。」
「そうなの。お父さんにもよろしく言っといてください。」
96歳の父が町内で最高齢者になったかもしれません。
その事を父に伝えると、「そうか。デイサービスの施設の2階か。」と言葉少なでした。
もう一人は90歳のTさん(男性)です。
Tさんはお元気な方で、天気の良い日は朝の9時から1時間ほど散歩をしています。
散歩へ行くときや、散歩からの帰りによく父の家に寄ります。
庭先で20分位、父と話しをするのが楽しみのようです。
父は良く「今日もTさんが来たよ。20分も話し込んだので、新聞を読めなかったよ。」などと、さも迷惑そうに言っていましたが、本心は、父も楽しんでいたようです。
Tさんは太陽会のメンバーでもあります。
昨日(11/20)太陽会がありました。
そこで、Tさんが入院したことを知ったそうです。
17日にTさんが転んで、動けなくなり、自ら救急車を呼んだそうです。
けがの程度など、詳しいことは分かりません。
Tさんの突然の入院は、父もビックリしたようです。
Tさんは中学を卒業後、秋田から上京して、身を粉にして働き通してきました。
父と通じ合うものがあったのだと思います。
「バーチャルで色々考えたんだよ。(お見舞いに)お菓子なら大丈夫だろうかとか。」
お見舞いできる状況なら、いっしょにお見舞いに行ってみようと思います。
最近のご近所の2人の高齢者に起きた出来事は、どちらも突然のことでした。
もちろん驚きはありますが、いつか来るものが来たのだな、と受けとめました。