昨日(10/23)、父のインフルエンザの予防接種をうけてきました。
10/23は、13時30分から「太陽会」の集まりがあり、私と妻が14時30分前に「太陽会」の会場へ父を迎えに行き、かかりつけの病院で予防接種をする、という流れになっています。
朝、父に
「今日の流れをもう一度確認するけど、今日は13時30分からAさん宅で太陽会があるね。
Aさんが車で迎えに来ることになっているんだよね。
太陽会から家に戻って病院へ行くと遅くなるから、私達が14時30分までにAさんの家に迎えに行くからね。
Aさんの家で待っててね。」
この話は何度かしていますが、念のため、今朝も確認しておきました。
後で聞いた話ですが、父は私達が13時30分に来ると勘違いしたようで、13時15分頃にAさんが迎えにきた時一旦引き返し、13時30分過ぎにもう一度迎えに来てくれたそうです。
Aさんに2度手間を取らせてしまいました。
口頭の確認だけでは、行き違いが出てくるので、これからは紙に残しておくことにしましょう。
さて、私達が14時20分にAさん宅に迎えに行き、Aさん宅の門扉の前に立ち、ドアフォーンを押そうとすると、父の大きな話し声が聞こえてきました。
何か、一生懸命に話をしているようです。
父は、こうした数人の集まりがあると、テンションがあがり、声のトーンが2段階くらい上がります。
Aさんの庭には、植木鉢に様々な草木が丁寧に手入れされていくつも並んでいます。
素敵なお庭です。
ドアフォーンを鳴らすと、玄関に通され、会場の部屋に案内されました。
玄関には、これまた、素敵なアンティークが置かれ、Aさんの趣味の良さを感じます。
父がAさん宅で「太陽会」あるとき
「他人の家に入って、素敵な庭や家の中を見ることができるんだからなー」と、いつも言っていました。
その時は、意味がよくわからなかったのですが、今なら分かります。
会場に入ると、8畳間にイスが5脚円形に置かれ、男性5人が座っています。
父が、大きな声でしゃべっていました。
「おじゃまします。今日は、インフルエンザの予防接種があるので迎えにきました。」
と言うと、父が
「まあ、急ぐことはない。病院なら4時までやっているんだから。そこに座って。」と言います。
「ミカが外で待っているから。」と言っても、「まあ、座って。」です。
気分が高揚している父は、自分の話が途中であったことと、私に素敵なAさん宅をじっくり見てもらいたい気持ちが前面に出ているようです。
「車で迎えに来てくれたんだから、予防接種、行った方がいいよ。」と言ってくださる他の参加者たちからの助け舟もあり、父はしぶしぶ承諾してくれました。
Aさん宅を出てからも父のテンションは下がりません。
病院へついてもテンションは下がりません。
広い病院の待合室で、普段の2倍の声で話す父の声だけが響き渡ります。
今まで、静かだった待合室は、急に騒々しくなりました。
予防接種は3分で終了しましたが、会計などを含めるとちょうど1時間くらいかかりました。
予防接種をしている3分以外、ずーとしゃべりっぱなしでした。
翌日(10/24)、デイサービスの送り出しに行った時
「予防接種のあと、体調に何か変わったことなかった?」と聞くと、
「あった。あった。すぐにあった。」
「今は、どうなの?」
「今は、普段通りで、なんともない。」
「どんな、症状だったの。」
「頭を殴られたときのように、すぐ反応があった。」
「頭が痛かったの?」
「そうじゃない。」
この後、症状を聞き出そうと、色々質問をしたのですが、要領を得ません。
「頭を殴られたといえばわかるだろう。」
「殴られたことがないから分からないよ。具体的に、頭が痛いとか、ボーとするとか。」
父の話を何とか解釈すると「頭を殴られたときのようにすぐ症状が現われた。それは、頭がボーとして思考がまとまらない症状だった。」ということのようです。
今は、普段の状態なので、ひと安心です。
それから、父が「太陽会」を楽しみにしていることが良くわかりました。
そして、高齢の男性(その中でも96歳の父は最高齢)が集まると、父のテンションが上がるということも再確認しました。
きっと、負けじ魂が出てくるのでしょう。
気持ちが、前向きなので、こちらもひと安心です。