ホース付きバケツを自作しました

雨が降ると二階のベランダの角やキッチン窓の庇(ひさし)の角から雨水がしたたり落ちます。
雨が強い時などは結構な量になります。

そして、雨水が落ちた地面はいっときぬかるんだ状態になります。
雨が上がれば水はすぐに引きますが、湿った状態になりやすいためゼニゴケなどが生えてきます。
ゼニゴケが広がると他の植物は生えてこないのですが、覆われた表面は固くなり、土中の水分が蒸発しにくくなるため、土中が常に湿っている状態になります。

そこで、ホース付きバケツを自作してみました。
したたり落ちる雨水をバケツで受け止め、溜まった雨水をホースで排水場所まで誘導しようという意図です。

部材

材料は、バケツ、ホース、ホースニップル、砲金ソケット、パッキンです。

品名JAN単価(税抜き)
園芸バケツ10.5L4973221007003657 円
ホース2m 径15㎜4522831525997382 円
ホースニップル3/4×164938960301027602 円
砲金ソケット20×134582110440786877 円
パッキンPP404973987910319195 円

ホースニップル、砲金ソケット、パッキンは水道屋さんが使う部材です。

ホースニップルとは、ホースを繋ぐ部材です。
ちなみにニップルはパイプ同士を繋ぐ部品のことです。

砲金ソケットとは、給水管または給湯管と水回り機器(トイレや洗面台など)の間のジョイントとして使用される砲金製(十円玉と同じ素材)の部材です。

パッキンは、説明するまでもありませんが、接続部分の隙間を埋める部材です。
水漏れを防ぐために使用します。

ホースの径は15㎜のものを購入しました。
ホースニップルのサイズを太いものしたときは、ホースの径も確認してください。
ホースの径15㎜の次のサイズは20㎜のようです。

部材の取付位置関係

下の絵の左からホース、ホースニップル、バケツ、パッキン、砲金ソケットの順番になります。
ホースニップルはバケツ(空色)に穴をあけて差し込みます。
バケツの内側のホースニップルにパッキン(紫色)を取り付けます。
砲金ソケットを回してパッキンを押さえます。
ナットでパッキンを押さえても良かったのですが、ホースニップルの径に合うナットの在庫がなかったため、ホームセンターの担当者が砲金ソケットを勧めてくれました。
ホームセンターの担当者の話では、水道関連の部品にナットはない(使わない)のだそうです。

部材の取付位置関係

製作の手順

1.バケツに穴をあける印をつけます

ホースニップルを通すための穴の位置とサイズをバケツに印ます。
それから、一連の作業をするときは必ず軍手をつけてください。
ホースニップルの角は鋭いため手を切ってしまう恐れがあります。
また、ドリルを扱うので軍手は必須です。

2.ドリルで穴をあけます

ドリルでバケツに穴を空けます。
ゆっくり目の回転速度で空けました。
最後の方はホースニップルを差し込んでは、ドリルで広げるという微調整をしながら進めました。
バケツはプラスチック製なので、粘性がありドリルにへばりつくとドリルが回転しなくなります。
こそげ落としながら行いました。

3.ホースニップルを差し込みます

バケツの外側からホースニップルを差し込みます。

4.パッキンを取り付けます

バケツの内側からホースニップルにパッキンを装着します。

5.砲金ソケットを装着します

パッキンを押さえるように砲金ソケットを回して装着します。

6.ホースを取り付けます

ホースをホースニップルに差し込みます。

試運転

バケツに水を入れて試してみました。
水漏れはなく、きちんと排水できました。
排水の勢いは、ホースニップルとホースの先端の高低差に関連します。
高低差があるほど勢いは増します。
実際に雨が降ったときに雨水の流入量と排水量のバランスを確認しながら、高低差を調整していきましょう。
ないとは思いますが、万が一排水量が足りないときは、ホースニップルを太いものに替える、または、バケツに複数のホースニップルとホースを取り付けるなどの対策で対応できると思っています。

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