一人でバスに乗って出かける

ケアマネジャーとの支援計画のなかで「課題に対する目標と具体策」という項目があります。
そこに「バスを使って出かける」という目標を立てています。

この目標は介護認定が要支援1のときに立てたものです。

昨年、要介護2になりましたが、「バスを使って出かける」の目標を継続しています。

先週の水曜日(7/9)は、バスに乗って不在者投票に行ってきました。
投票が終わった後、東口のモディまでいったそうです。
「随分と体力がなくなったよ。モディまで、途中、休み休みでいくようになったよ。」

「ふらつくことがある。後ろに倒れそうになることがある。」
とも言っていました。

父がバスに乗って出かけるとき、「さあ、いくぞ。」と気合を入れて、細心の注意をもって行動しているのだと思います。

私としては、自立できる生活を長く送ってもらいたいと思う一方、転んでけがをしたりしないかという心配が常に表裏一体となって伴います。

先日(7/16)は、まあちゃんの家までバスに乗って行きました。
バスを1回乗り換えて行くのですが、乗り継ぎが悪いと結構時間がかかります。
父の脚では片道に小一時間かかる場合もあります。

当日は正午過ぎまで激しい雨が降っていましたが、午後になって雨がやみました。
雨が止んだのを見計らって父は出かけたのですが、その時、時刻は16時25分でした。

父が出かけた15分後に私が父の家を訪れました。
近所に出かけたのだろうと思い、食事を冷蔵庫に入れ、メモを残していったん帰宅しました。

18時少し前に父の家に電話をしましたが、出ません。
再び父の家に行き父のノートを見ると「16時22分 飯田」と書いてありました。
そこで、まあちゃんの家に行ったのだということが分かりました。
まあちゃんの家に電話をすると、やはり父はまあっちゃんの家に行って郵便物を渡し、とんぼ返りで引き返したとのこと。

結局、帰宅は19時を回っていました。

父は、「いや、乗り継ぎが悪くて。」と悪びれることもなく、ケロッとしています。

父の言動に私はあきれるとともに、「出かけるのはいいけど、帰宅時間のことを考えて外出しよう。」と言うのが精いっぱいでした。

家族の者にそのことを話すと、よっちゃんが
「おじいちゃんの持ち物に、おじいちゃんの名前、年齢、住所と家族の連絡先を書いたメモを入れておくといいよ。
それから、GPSでどこにいるか分かるようにするといいよ。」
と提案してくれました。

名前、年齢、住所と家族の連絡先を書いたメモは以前作成して鞄の中に入れているのですが、もっと分かりやすいものに更新しようと思います。
GPSも一考です。

「バスを使って出かける」という目標を実行することは、危険と隣り合わせなこともあるので、なかなか大変です。
危険を恐れていては目標を達成できませんし、生きる希望や意欲をそぐことになります。
父だけでなく私たちも、可能な限りリスクは減らしつつ、リスクを敢えて恐れず、果敢に挑戦していきたいと思っています。

タイトルとURLをコピーしました