10月14日の「小さな菜園」の全体の様子です。
ミニトマト、ナス、オクラの順番で、それぞれの状況を見ていきましょう。
ミニトマトの状況
脇芽を敢えてかかず、混みあったところだけを透かすだけの、ソーバージュ栽培にしています。
秋分の日を境にして、猛暑日はなくなり、秋めいてくると、ミニトマトが勢いづいて花を盛んに咲かせるようになりました。
実のつきをよくするために、トマトトーンを散布しています。
気温が20度以上のときは100倍に希釈し、気温が20度以下の時は50倍希釈して散布しています。
開花前3日から開花後3日くらいで1房に3から5花開花した時期が散布のタイミングです。
一番大きくなった実は、十分な大きさに育ってきましたので、あとは赤くなるのを待つだけです。
10月下旬から収穫が開始できると思います。
11月いっぱいは収穫を続けられるのではないかと期待しています。
オオタバコガなどの害虫は発生していません。
オオスズメバチが毎日定期的に、ミニトマトの周りを丹念に飛び回って、餌となる虫を探しています。
もしかしたら、オオスズメバチが害虫を食べている可能性があります。
ナスの状況
10月に入って、雨が続き、最低気温が15度前後の日がでてくると、実の太りが急速に遅くなりました。
特に、10月1日から10日の期間は雨や曇りが続き、日照時間がほとんどありませんでした。
この時期に開花したものは、受粉しても正常な細胞分裂が出来ず、石ナスなども散見されるようになりました。
花は咲いていますが、以前ほどの勢いはありません。
側枝を出す勢いも弱くなりました。
アブラムシが発生してきたので、昨日、アーリーセーフを散布しました。
葉の状態は、まだまだ、良好なので、10月いっぱいは収穫できると思います。
しかし、11月早々には、撤去ということになりそうです。
オクラの状況
10月12日にオクラを撤去しました。
昨年は10月末まで収穫して11月4日に撤去をしました。
今年は昨年に比べると、早くから株の勢いが弱っていました。
根を確認すると、根こぶ線虫が寄生していました。
9月中旬以降、生長点から葉芽や花芽がつきづらくなくなった原因は、根こぶ線虫かもしれません。
傷んで朽ちかけた細根を食べるためでしょうか、ミミズが3匹ほど株元に集まっている株がありました。
根こぶ線虫は土壌が酸性で水はけが悪いと多発するそうです。
一度、発生すると再発する可能性が高い、やっかいな害虫です。
マリーゴールドなどを一緒に定植すると、マリーゴールドの根から根こぶ線虫が嫌う物質をだすので、一定の忌避効果があるそうですが、それも大量に発生したあとでは、効果が薄いかもしれません。
色々調べてみると、土壌の太陽熱消毒は安定した効果があるそうです。
太陽熱消毒の適期は梅雨明けから9月の高温期です。
当然、その間、夏野菜の栽培はできません。
来年は、プランター栽培に切り替えて、小さな菜園は太陽熱消毒をしようかと考えています。
太陽熱消毒のやり方が九州沖縄農業研究センターによる「有害線虫総合防除技術マニュアル」に載っていました。
以下はその掲載記事です。
夏期の高温を利用した消毒法。施設や亜熱帯地域ではより有効な手段となる。有機物や石
灰窒素を同時にすき込むことにより、土壌改良効果も得ることができる。
☆手順および注意事項
①圃場をなるべく深耕し、うね立てする。有機物や石灰窒素を同時に施用する場合は土
壌と充分混和する。
②うね間に充分潅水する(一時湛水状態になるまで)。
③マルチ被覆する。周囲は隙間のないように盛り土で完全に密封する。
④最も暑い盛夏で 30 日程度そのまま置く。その際、必ず温度を測定する。作土層(15~
20 cm)で、少なくとも 40℃以上の温度が 1 週間程度継続しない場合は効果が少ない。
⑤露地では線虫防除効果は表層の 10 cm 程度であり、深層の土壌と混ざらないように、
耕耘せずそのまま播種・定植をおこなう必要がある。