体力の衰えは灯が消えていくように

体力の衰えを感ずる出来事が二つあったそうです。

先日の食事会の時に「例えを使って話すんだからな。」と前置きして
「灯が消えていくようになってきた。体力が衰えている。」といって切り出しました。

体力が衰えたことを感ずる出来事の一つ目を話し始めました。
「廊下から4畳半の部屋に入ろうとして、扉を開けたときに、後ろに倒れたんだ。
こんなこと初めてだ。」
扉は開き戸で、廊下側に引きます。
そうすると、扉が自分の方へ向かってくるかたちになります。
そこでバランスを崩したのでしょうか。
「頭を打ったり、体に打ち身はなかった?」
「姿勢を低くしていたし、マットが敷いてあるから何ともなかったけれど。
まあ、体力が衰えたな。」

二つ目は
「この間、郵便局の不在通知が来てたんで、(再配達の)電話したけど繋がらないので、本局の泉郵便局まで行ってきたんだ。
入り口に長いスロープがあるんだが、前だったら一気にスロープを上がっていたんだけど、今回は一気に上がれなかった。途中で、休息をいれたんだ。
まあ、体力が衰えたな。」

灯が消えるように、確実に体力が衰えているというのです。
最近、それを強く実感するのだそうです。

ご近所の高齢者のなかで、施設に入所したり、ケガをして入院される方が最近続けて起きたので、精神面でも何かしらの影響を受けているのだと思います。
父は、あの人は102歳で頑張っているんだから、負けていられないという、負けじ魂で頑張るところがあります。
いつしか、自分がトップを走ることになるということに不安も生まれてくるのかな、とも想像します。

父なりに、現実を受け入れつつ、自分と向き合って対応しているのでしょう。

かといって、父が弱気になっているということではなく、「いつか私も体が動かなくなる時が来るからね。」という現実を、私達にも伝えたかったのかもしれません。

また、今度ケアマネジャーに相談して、車いすをレンタルしようと思っています。
一緒にちょっとした外出をするときなどに、父に乗ってもらうことで、外出のハードルが低くなると期待しています。
もうすぐ、97歳の父ですが、体力が衰えていく分を車いすなどで補って、なるべく行動が制限されない生活を送れるようにしていきたいと思います。

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