初めてのデイサービス利用日

今日は、初めてのデイサービス利用の日です。

9時に送迎バスが迎えに来ますので、準備のために8時に父の家に行きました。

父に新調した下着とトレーナーに着替えてもらいました。
真新しい靴と上履きを履いてみて、問題ないことを最終確認しました。
健康保険証、後期高齢者医療被保険者証、介護保険証、負担割合証、メガネ、歯ブラシなど持ち物の確認もしました。
持ち物すべてに名前が書いてあるか(私が書いたのですが)再確認します。
何だか、初めて通園する子供を送り出すような気分です。

9時ちょうどに送迎バスが来ました。
送迎バスが来るのを見て、父は小便をするためにゆっくりとトイレに向かって歩き出します。
バスの中の人達を待たせることになってしまいました。
バスが来る前に「トイレは大丈夫?」と一声かけておけばよかったと、反省。

あれこれ気をもんで、父を送り出しました。

17時ちょうどに送迎バスが自宅の前に到着しました。
バスを降りてきた父は、言葉少なです。

部屋に上がり、少し落ち着いてから、お風呂の様子、ティータイムの様子、脳トレや体操の様子、昼食、昼寝の様子、歩行訓練の様子、カラオケの様子などを父から聞きました。

風呂は、背中を洗うのと、洗髪を職員の方が手伝ってくれ、あとは自分で洗ったそうです。
湯舟は、ジェットが流れ気持ちよく入れたそうです。

ティータイムは、コーヒーを所望したそうです。
小さなお菓子もついていたとのこと。

脳トレや体操については、多くを語りませんでしたが、おそらく、物足りなかったに違いありません。
それとも、初めてのことで、戸惑ったのかもしれません。

昼食は完食したとのこと。
「ごはんが、ほんの少し。これくらい。」
どうやら、父には量が少なすぎたようです。
普通の老人は小食なのでしょうが、父は驚くほどよく食べます。
一日の食事の量は、おかずを食べた上で、パン1斤では足りないことがあります。

昼寝はソファーで30分位休んだとのこと。
起きたらすぐ体操が始まったので、父にはあわただしく感じたようです。

隣の人とのイスの間隔は、70㎝くらいあります。
隣の方を含めて、何人かとお話をしたとのこと。
父は耳がいいので、相手の方は驚いていたようです。

歩行訓練は、外に出て園内を歩いたそうです。
新調した靴は、少し履きずらかったようですが、歩行には支障なかったそうです。

カラオケでは「別れの一本杉」をいの一番に歌ったそうです。
同じ町内会の方がいて、父が曲名をリクエストする前に、父が「別れの一本杉」を選曲することを言い当てたそうです。
町内の老人会でも、真っ先に「別れの一本杉」を歌うので、町内では知れ渡っているのでしょうか。

次から次へとカリキュラムが進むため、「書道」をやる余裕もなかったそうです。

一通り様子を聞いた後、
「どうだった。デイサービスに行けそう?」と聞いてみました。
「難しいな。帰ってくるともう薄暗くなっている。今日のように曇りではなく、天気のいい日なら、他にできることがあったからな。」といいます。

確かにデイサービスは、カリキュラムに沿って、与えられた課題をこなしていく感があります。
また、カリキュラムは、父より支援度が高い人たちを基準にしているため、元気な父には物足りなさもあるのだと思います。

デイサービスに行った一日がもったいない、と思ったのでしょう。
利用時間が9時30分から16時40分は父には長すぎ、束縛感や拘束感があるようです。
半日くらいの長さであれば、束縛感や拘束感が薄れるのかもしれません。

ただ、たった1回の利用で、デイサービスは行っても無駄だ、と結論づけるのは早計でしょう。

今日は初日ということもあり、一日の流れが分からず、次はあれ、その次はこれと、翻弄されてしまったと思います。
また、職員や利用者も皆初対面です。
どのような人物かも分からず、当然、どのように接したら良いのかも分かりません。
暗中模索状態です。
気苦労の多い一日で、疲れたことでしょう。

取り敢えず3月の1ヶ月は続けて利用してみてはと、父に提案しました。
1ヶ月体験してみることで、本人に少し余裕が生まれてきます。
それでも、利用するメリットがないと本人が考えるのかどうか、今は見守っていきたいと思います。

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