土間際にレンガを敷きました

3つの庭の整備計画を、3月、4月、5月の3カ月間、休日の晴れの日はほぼ皆勤で整備を行ってきました。

3月のブログでも紹介しましたが、3つの計画とは

■廃材の撤去

■裏庭に防草シートと砂利を敷く

■表庭の芝生と土間の間に仕切りのためのレンガを敷く

です。

このブログを書いている6月上旬の進捗状況は、

■廃材撤去:ほぼ完了

■防草シートと砂利:防草シート張りについては完了し、砂利敷きについてはまだ一部分しか敷いていない状況

■レンガ敷:完了

といったところです。

今回は、完了した「レンガ敷き」についての紹介です。

計画当初の「レンガ敷き」の目的は、土間際の芝刈りを容易にすることでした。

計画を練っていく段階で、さらに2つの目的を追加することにしました。

ひとつは、水はけの改善です。
大雨の日に、雨どいを綱って流れる雨水が、地面から20㎝ほど上にあるパイプのジョイント部分から勢いよく漏れ出てきます。パイプが持っている排水能力を超えるほどの雨量が原因と考えられます。溢れ出た雨水は裏庭の方へ流れていきます。裏庭には雨水の排水口があるのですが、大雨の日は排水能力オーバーになり、いっとき裏庭は水が溜った状態になります。(それほどひどいわけではありませんが)

そこで、雨水が玄関側に流れるように傾斜をつけてレンガを敷くことにしました。

また、当初は土間際だけにレンガを設置する予定でしたが、レンガ敷きの範囲を土間際からさらに延長することにしました。さらに、雨どいパイプのあるコーナー部分には、コンクリートを打設することにしました。

追加したもう一つの目的は、土間の破損防止対策です。
芝生のランナー(ほふく茎)の増殖力はすさまじく、土間の下からもぐり込んで、土間の内側からコンクリートに圧力をかけ、土間にひび割れを起こします。

一旦ひび割れが起こると、そこから雨水が入ることでコンクリートがもろくなり、さらに、ひび割れ部分から顔を出した芝が光合成で力をつけることで、そこを拠点にしてコンクリートの破壊が広がっていきます。

昨年、コンクリートのひび割れている箇所をはがして取り除き、モルタルで補修しました。

一般に芝(高麗芝)の場合、ランナーの侵入を防ぐ(根止め)には8㎝から10㎝の深さがあれば良いとされています。8㎝の深さまで掘って、モルタルを流し、その上にレンガを設置することにしました。

まずは、レンガを敷く範囲の測量から開始です。

雨水が玄関側に流れるよう、傾斜をつけてレンガを設置する必要があります。いわゆる水勾配というものですが、1mあたり1~2㎝下りが一般的のようです。庭全体の高低差などを考慮して水勾配を1mあたり9㎜にすることにしました。一般的な基準よりもゆるい勾配ですが、少しでも勾配があれば雨水は滞りなく流れてくれるはずです。

これを基準にレンガの「高さ」と「通り」を出していきます。

「高さ」は、土間の上面が水平であることを前提にしました。
土間の上面を基準にして、レンガの高さを出します。土間の側面に「高さ」位置を赤鉛筆で印をつけていきます。水糸で「高さ」を出す方法も試しましたが、やり始めてすぐに土間の側面に赤鉛筆で線をつけるほうがはるかに簡単で精度も高そうだと気づきました(その他、墨付けという方法もあります)。

「通り」は、土間の辺が直線であることを前提にしました。レンガの「通り」は土間から13㎝離れた位置にしました。

レンガを設置する「高さ」と「通り」は、これからの全ての作業の基準になるため、慎重にも慎重を期して行わなければなりません。

これが失敗したら、元の木阿弥になります。

この段階で必要な部材も割り出しすることができます。

230×110×40mmサイズの赤レンガを40個と、セメント、砂、砂利を購入しました。

雨どいパイプのあるコーナー部分にコンクリートを打設することから取り掛かることにしました。

土を掘り下げ、手練りでコンクリートを練って、流し込んで、コンクリートを鏝(こて)で押さえる作業ですが、これが結構腰にきます。

写真のところまでは私が打設しましたが、ここから長男が加わり、私がモルタルを練る役割、長男が打設するという役割と分担して行いました。ただ、コンクリートを練るのは、砂利が入るため腰にくるので長男の担当です。

モルタルを入れ、その上にレンガを置いて、「高さ」と「通り」を慎重に合わせていきます。高さが足りなければモルタルを足し、高すぎればプラスチックハンマーでコンコンと軽くレンガの高い部分をたたきます。水平器をレンガの長辺方向と短辺方向にあてて水平を確認。長辺方向は多少右下がり(玄関が低い)でも良しとします。

レンガ間の目地は1㎝です。ちょうど1㎝の厚さの板をあてがってその先に次のレンガを置いていきます。

ひたすらこの作業の繰り返しです。

コーナーの所はカーブを描いて設置しますので、ベニヤ板をまげてカーブを出し、「高さ」を板に赤鉛筆で線を引いていきます。目地1㎝はレンガの内径側の角でとります。当然、外径の角は1㎝よりも広くなるわけです。

レンガの長さを短くカットして調整しなければならない所が3か所ありました。

玄関側を開始とした場合、開始レンガ、コーナーの終了位置のレンガ、最後に設置するレンガをグラインダーでカットしました。

どこで長さ調整をするか悩むところです。

開始はカットしないレンガを設置したかったのですが、途中に鉄の棒(アースなのか?)が地中から出ていて、レンガの高さを合わせるために、レンガの底の部分を削って薄くして高さ調整しました。そこを最初に設置するレンガとしたため、開始位置がカットレンガになってしまいました。

グラインダーはホームセンターで貸し出しサービスがありましたので、それを利用です。ただし、グラインダーの歯は購入しなければなりません。

コンクリートやモルタルの打設作業は、天候や時間を気にして行う必要があります。雨が降らない日が2日は続くこと、作業を開始したらその日のうちに終了すること、途中で終えることはNGです。

鏝の清掃などの後片付けも作業時間に入れておくこと。(20分位)

なので、朝9時に始まり、夕方5時半くらいまで、昼休憩を除いて、休みなしでした。

掘り下げた際に出てきた土の処理の問題があります。いわゆる残土処理ですね。

ブルーシートを敷いた上に土を置いていますが、この処分をいかがしたものか?

さて、レンガ敷の作業は終了しましたが、これで一件落着というわけにはいきません。

①土間際の芝刈りを容易にする、②雨水を玄関側に誘導する、③ランナーの侵入防止の目的を達成できているか、検証をする必要があります。

検証した結果、いくつか修正しなければならないことがありました。

次回は、検証結果と、そこで見つかった課題、それをどのように修正したか、について掲載したいと思います。

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