今回のブログは、5月に行った地震による家具転倒防止対策についての内容です。
最近、大きな地震が各地で頻発しています。
5月以降に発生した震度5弱以上の地震が6回もありました。
その地震の発生日時、震源地、地震規模は次のようになります。
2023年05月05日14時42分頃 石川県能登地方 M6.5
2023年05月05日21時58分頃 石川県能登地方 M5.9
2023年05月11日04時16分頃 千葉県南部 M5.2
2023年05月13日16時10分頃 トカラ列島近海 M5.1
2023年05月22日16時42分頃 新島・神津島近海 M5.3
2023年05月26日19時03分頃 千葉県東方沖 M6.2
気象庁のホームページに、「南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。」と記載されていました。
今回の一連の地震が南海トラフ地震と関連するかどうかはわかりません。専門家の意見も割れています。専門家の意見がどうであれ、地震大国日本に住んでいる以上、巨大地震はいつ起きてもおかしくない、という覚悟は持っておくべきでしょう。
とはいえ、私自身、地震への備えをしているかといえば、ほとんど何もしていませんでした。
しかし、ここ最近の頻発する地震で、我が家もいつ、なんどきに起こるかもしれない地震への備えをしておかなければならない、という思いが強くなりました。
孫が寝ている2階の部屋にタンスとクローゼットがあります。これが転倒して、もしも体の上に乗っかってきたとしたら大人でも自力で這い出すことはできないでしょう。
もし、孫の上に倒れてきたら・・と想像すると、恐怖感が湧いてきて、一刻も早く対策しなければという思いに駆り立てられました。
家族のことなので、長男に転倒防止策について相談した結果、次のような転倒防止策を施すことにしました。
■家具を転倒防止突っ張り棒で固定する。
■天井は突っ張り圧に対する強度不足(天井が破れるなど)があると思われるため、厚めの板を天井と突っ張り棒の間にいれて、突っ張りの圧力を板で分散させる。
■タンスとクローゼットの枠部分は角材のため強度はあるのですが、そこ以外はベニヤ板なので、ここも厚めの板を家具と突っ張り棒の間にいれて、突っ張りの圧力を板で分散させる。
決まれば、即実行ということで、近くにあるホームセンターのコーナンに行きました。
突っ張り棒は、タンス・クローゼットと天井の間隔に適合するコーナンオリジナル製の【高さ30~50cm】【耐圧200kg】のものを2セット(1セット2本)購入しました。
製品名・型番名は「突っ張り耐震ポール S LFX01-1986」といい、仕様は次のとおりです。
【仕様】
●材質表示:パイプ類/鉄パイプ:エポキシ樹脂粉体塗装 樹脂部品/ABS樹脂・EVA樹脂 ねじ類/鉄製:メッキ仕上げ
●キャップサイズ:(約)幅72×奥行212mm
●パイプ径:(約)29mm・25mm
●耐圧:(約)200kg
●中国製
●入数 2本
【耐圧】というのが気になったので調べてみました。
耐圧とは、押し付ける力にどれくらいまで耐えられるかを数値化したもので、公的な規格ではなくメーカー独自の実験によるものだそうです。「押し付ける力」とは縦方向にかかる力をどれだけ押さえ込むことができるかということです。
当然ですが、天井や家具が200 kgの圧に耐えられる強度がなければ意味がありません。
また、その構造上、強い横揺れによる横方向への圧には弱いということです。(無力ということではありません。)
今回は、突っ張り棒で対策をしますが、次回、横方向への補強対策もしていきましょう。
天井側に補強のために取り付ける板は杉加工材約1820×120×14mmを4枚、家具側は1×4材 6F約1820×89×19 mmを6枚購入しました。
天井側に杉加工材を使用するのは、できるだけ軽く、それなりに強度のある板を使いたかったからです。
家具側に1×4材を使用するのは、多少重くても問題がないため、値段が安いことを重視したからです。
ちなみに杉材は税込み価格1,188円/1枚で、1×4材は税込み価格327円/1枚でした。
突っ張り棒の天井側と家具側に接触する部分をキャップと呼ぶのですが、その奥行が212mmあるため、天井側は杉材2枚、家具側は1×4材3枚をつなぎ合わせました。
つなぎ合わせることにより強度が落ちることがないよう、ゴリラウッドグルーという接着剤でつなぎ、さらに一文字隅金という金具をねじ止めし、あたかも1枚の板と同じ強度を保てるようにしました。
ゴリラウッドグルーは強力な接着力があるため、隅金金具で補強しなくても良かったかもしれません。
天井側はキャップ・板・天井の順番になり、家具側はキャップ・板・家具の順番になります。そして、板と天井、板と家具はキャップが押し付ける力で固定されるのですが、板・天井間と板・家具間の摩擦力が弱く、突っ張り棒を握って前後に動かすと、板も動いてしまいます。動くことは事前に予測していたので、ガードクッションという滑り止めを天井と板、家具と板の間に挟み込みました。これで、力を入れて前後に動かしても板が動くことはありません。
長男と二人で突っ張り耐震ポールを取り付けました。(5月14日取り付け)
出来上がった充足感を共有できたと思います。
でも、家具転倒防止を施したからといって、安心というわけにはいきません。家が倒壊するほどの規模の地震なら意味がないわけですから。
それでも、ある程度の規模の地震リスクの備えのひとつは、これでできたかな。