昨年、オクラの成長が芳しくなく、収穫後に掘り起こしてみるとネコブ線虫の被害にあっていました。
今年の夏はネコブ線虫の対策として太陽熱を利用した土壌消毒を行います。
最も暑い盛夏で 30 日程度の日数を必要とするため、夏野菜作りは見合わせることにしました。
今日(7/12)透明マルチを張りました。
太陽熱でネコブ線虫だけでなく、雑草の種や微生物などを死滅させる効果があります。
ネコブ線虫は、 通常、40℃を24時間以上、または45℃を4時間以上保持することで効果があります。この条件を満たせば、深さ15~25cm程度までネコブ線虫を駆除できるとされています。
雑草の種は、 高温による影響は主に地表付近が強く、深さ5~10cm程度までの雑草の種に対して消毒効果が見られると言われています。
微生物は、深さ約10~20cmまでが主な効果範囲とされています。
良い微生物も死滅してしまうのですが、リセットされた土壌から微生物が復活するとき、良い微生物の方が旺盛に繁殖してくれるのだそうです。
その結果、微生物バランスが良い方に傾くということです。
私が行った太陽熱消毒の手順です。
まず、剣先スコップで締まった土壌を30センチほどの深さまでほぐしていきます。

続いてクワで土の塊をほぐします。
大きな玉(だま)がなくなって、ちょうどよくほぐれたところで畝を立てます。
畝に米ぬかを撒いて、軽く散水をしてから、米ぬかを軽くすきこんでいきました。
軽く散水したのは、梅雨の時期なのに日照り続きで土が極度に乾燥していたためです。
米ぬかは秋冬野菜を植えたときの肥料となります。
精米の時に出た米ぬかがたくさんあったため、多めにまいてしまいました。
もう少し少なくても良かったと思います。
そして、散水です。
水溜りができるくらいたっぷり散水します。
たっぷり散水することがポイントです。
水をたっぷりと与えることで、土壌中の熱伝導率が高まり、太陽の熱がより深い層にまで届きます。
また、湿った土壌は乾いた土壌に比べて熱を保持しやすいため、消毒効果が向上します。
このように十分な散水は微生物や害虫の除去をより効率的に行えるのです。

透明マルチを張ります。
透明マルチを張るときは、風に飛ばされないようレンガなどで重しをして張っていきました。
なるべく土に密着するようピンと張っていくことを心がけます。
私の場合、透明マルチを二重に張りました。
最後に、風などでマルチがはがれないよう四辺に砂を被せました。
土でよいのですが、モルタルを作った時に余った砂が袋半分ほどあったので、砂を四辺の際に被せました。
さらに念のためにレンガで押さえておきました。
熱が逃げないように密封することが肝要です。

8月いっぱい太陽熱消毒をしようと思っています。
「野菜作りは土作り」と言われますが、その通りだと思います。
冬の間に米ぬかと落ち葉をすきこみましたが、落ち葉はほとんど分解されていました。
掘り起こすとたくさんのミミズが出てきました。
こうしたことを地道に行うことで、病害虫に負けない丈夫でおいしい野菜が育つ環境ができあがっていくのだと思っています。