我が家に来て早ひと月

父が我が家に来て、ひと月になりました。

一人暮らしの時、毎日、父の家に行っていたので、多少なりとも父のことを分かっていると思っていましたが、それは大きな間違いでした。

その一つは、寝ている時間が大変長いということ。
食事をするとき、新聞の切り抜きをするとき以外は、ほとんど寝ています。
一人暮らしの時も、父の家を尋ねるとよく寝ていましたが、これほどとは思いませんでした。
もちろん、一人の時は、自分が動かなければ事が進まないので、今よりは起きている時間が長かったのかもしれません。
デイサービスの時は起きているので、起きて何かをするというモチベーションが大事なのかもしれません。

ふたつ目は、運動機能の低下です。
トイレに一人で行くことはできますが、とても大儀そうです。
布団のちょっとしたふくらみを超えるのも一苦労のようです。
座った姿勢から立ち上がるのには、何かにつかまらないとできなくなりました。
立っているとバランスを崩して倒れそうになることもあります。

三つめは、バーチャルの頻度です。
寝ると必ずバーチャルを見ます。
夢に見るバーチャルと現実と混同します。
バーチャルに悩まされていることは知っていましたが、これほど、頻繁に見るとは思っていませんでした。

四つ目はトイレに行く頻度です。
2時間おきにトイレに行くと言っていましたが、昼夜関係なく、きっちり約2時間間隔でトイレに行きます。
補助はあるものの、自力でトイレに行くことで、体力の衰えを補っている部分はあるかもしれませんが、転倒のリスクも高くなります。

五つ目は、痰が絡まることです。
奥歯がほとんどないので、ちいちゃんが流動食を作ってくれています。
そのため、食事は大分楽になったようです。
一人暮らしの時は、食べ物でむせるため、ハサミで15分くらいかけて、食べ物を刻んでいました。
しかし、歳をとってくると、食事をしていなくても、痰が絡んで苦しめられるようです。
痰を出すのが大変です。
痰がつまると命の危険もあります。
我が家に来て、痰がつまることの危険性に気づかされました。

また、我が家にいるといっても、目を離すと危ないということも分かりました。
先日、よっちゃんがMikoを保育園に送り届けて帰宅すると、玄関口で靴を履いて、父が外出しようとしていました。
「クリエイトに行ってパンを買ってくる。」というのです。
私は部屋で仕事をしていましたが、まったくそのことに気が付きませんでした。
タイミングよくよっちゃんが帰宅したからよかったものの、後から思うとゾッとします。
そのときは、よっちゃんが車いすでクリエイトまで連れて行ってくれました。
同じ屋根の下にいるとはいえ、安心はできません。
GPSを服につけて、もしもの時に、居場所が分かるようにしようと思っています。
(Mikoにも持たせようと思っています)

また、トイレに着くまでに、漏れてしまうことがあります。
尿意を我慢する機能が衰えているようです。
当然、服も汚れます。
週1回デイサービスでお風呂に入っていましたが、月曜日によっちゃんが入れてます。
着替えも、徐々に、毎日替えていくようにしていく必要がありそうです。

いろいろ、一緒に住んではじめて分かることがあります。

父にとって何をしてあげることが良いのか、もっと、父のことを知る必要がありそうです。

来週、ケアマネジャーとの面談があります。
ケアマネジャーには、デイサービスを月曜日にも行けるようにし週2回利用にしたいこと、介護用品のカタログを見せてほしいこと、を面談の時のテーマにしたいと伝えました。

来年から、いろいろと具体的な対応をとっていこうと思っています。

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