柿の木はほとんど落葉し、冬の剪定適期になりました。
今日(12月5日)柿の剪定をしました。
まずは、剪定前の様子です。
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こうして葉っぱがなくなった柿の木の枝をよく見ると、徒長枝、絡み枝、内側を向いている枝(ふところ枝)、平行枝(同じ方向に2本以上出ている枝)、枯れ枝などが良く分かるようになります。
また、今年成長した枝も確認できるようになりました。
徒長枝や、絡み枝、ふところ枝、平行枝、枯れ枝などは、原則として切落していく枝です。
そして、来年実がなるのは、今年伸びた枝の先端から3芽までです。
そこに咲いた花に実ができます。
枝を見ると、今年伸びた枝は瑞々しい感じがします。
来年も実をならせようとするならば、こうした枝を選んで残すようにします。
今年伸びた枝は、明らかにつやがあって滑らかなので、簡単に見分けがつきます。
ただし、2次伸長といって花芽分化が終わっている秋に伸びた枝があるので、気をつけましょう。
2次伸長した枝からは実はとれません。
見分け方は、2次伸長した枝には、先端の芽に白い綿毛があります。
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残す枝の候補が2つ以上ある場合は、勢いのある枝や全体的なバランス、将来の樹形などを考慮して剪定をします。
そうしたことを想像して剪定するのは、楽しいものです。
剪定鋏(せんていばさみ)と剪定鋏で切れない太い枝はノコギリで剪定していきます。
手順としては、まず最初に太い枝を選定しました。
じっくりと、柿の木を観察して、切落す枝の品定めをします。
切落す枝が決まれば、おおよその樹形が決定します。
次に、徒長枝の剪定です。
私の家の柿の木は、上部に太い徒長枝が生えています。
2年前に高さを抑えるために太い枝を切ったので、その太い切り株の脇からひこばえのように枝が生えやすくなったせいもあると思います。
そのメカニズムは、養分が切株まで届き、そこで行き場を失った養分が新たな枝を伸ばすことに使われたためではないかと考えます。
また、上部が横に枝が張っている樹形のせいもあると思います。
これは、頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という上に成長しようという植物の生理現象のためだと思います。
太い枝はもちろん、中くらいの枝や細い枝の時もそうですが、どの枝にも満遍なく光が届くように配慮しました。
柿の葉は大きいので、上下に重なると下の枝は日陰になり、病害虫に侵されやすくなるからです。
最後に、細い枝ですが、来年実をつける枝を1,2本残すようにして剪定していきました。
基本は、切り戻して、切上げです。
伸びすぎた枝は、少し上に向いている勢いのある枝まで遡り、そこから先でカットするというものです。
なぜ、少し上を向いている枝を残した方が良いかというと、柿の実は重いので、垂れ下がってくるからです。
こうして、剪定した柿の木です。
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高所の作業になりますし、素人ですし、しかもそれなりの年齢(68歳)なので、安全には気を使いました。
ヘルメット、軍手、目を守るためにゴーグルを着用。
脚立(7段)※はぐらつきが無いよう何度も確認。
脚立のトップに立つときは、かならず幹やしっかりした枝などをつかんで、ふらついて落ちないように。
怪我なく終了することができました。
※脚立(7段)
本当は植木屋さんが使うような脚が3つの脚立だとより安定するのですが、結構お値段が張ります。
年に3,4回くらいしか使いませんし、家計を圧迫するので、購入できそうにありません。
4本脚は不安定なので、ぐらつきがないよう、十分注意して使いましょう。