父の意識が無くなりました

今朝6時過ぎに、父の家に行くと、父が布団から出て、座っていました。
トイレに行くために、布団から出たようでした。

「これから、トイレに行くの?」
「そうだよ。こーやって、整えている。」
ここまでは、いつものことで、立ち上がる準備をしていると思っていました。
「こうやって、ウンウンと整えている。・・・冷汗がでてきた。背中に冷汗がでているの、わからないだろう。」
「大丈夫?」と聞き返しましたが、座った状態で、返事がありません。
頭が力なく下がっているようでもあります。
「おじちゃん。どうした。」と声をかけ、顔を覗き込むと、目を閉じています。
返事がありません。
父を抱きかかえ「声、聞こえる。」と大きな声をかけ、
ほっぺをポンポンと軽くたたくと目を少し開けました。
しかし、直ぐ目を閉じピクリともしません。
「頑張れおじいちゃん。聞こえる。」
手を握ると、温かく、おでこををさわっても温かいのですが、熱があるほどではありません。
背中や、心臓のあたりをさすりながら、「横になろう。」と声をかけ、そっと寝かせようとすると
「これからトイレに行くんだ。」と返事が返ってきました。
意識が戻ったようです。
意識が戻るまでが随分長く感じましたが、時間にすると5分程度だったでしょう。

呼吸を整えてている内に、落ち着いてきたようです。
私が支えながらいっしょにトイレにいくと、たくさんの大便(健康そうな色、硬さ)が出ました。
大便がでたあとは、大分気分も良くなってきたようです。
一人でいつものように歩けます。
食事を摂ることもできるようになりました。

一時は、父を抱きかかえながら、このまま私の腕の中で息を引き取るのではないかと思いました。

救急車を呼ぶか呼ぶまいか、一瞬迷いました。
もし、入院となったら、一気に弱ってしまうだろう。
それは、父が一番望まない事だ。
救急車では連れていきたくない。(連れて行ってはいけない。)
そんな考えがよぎりました。

いままでにも、温泉や我が家の風呂場で意識を失ったことがありました。
大便のとき、力まなくても、血流が変わり、血圧が急激に変化することがあるのかもしれません。

今日は、ちょうど私が着いてすぐだからよかったものの、一人の時だったらと思うと、ぞっとします。

96歳の一人暮らしの父が、できるだけ長く、気ままに、自分の意思で行動できるようであってほしいと願っています。
そのためにも、父の健康状態をもっと注意深く見守り、健康管理に気を配っていかなければとの思いを新たにしました。

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