父は車イスを受け入れてくれるだろうか

12月11日(水)にケアマネジャーのKさんから電話がありました。
要件は12月の面談を18日(水)に行いたいというものでした。

面談の日時を18日の9時ということで決めた後、Kさんに車イスについて相談しました。

「車イスの利用を考えているんです。
父は、バスに乗って買い物にも一人で出かけるので、普段は使うことはないのですが、少し長い距離を歩いたり、長時間立っていなければならない時などに利用しようと思っています。
年末年始に私の家にきた時には、近所を車イスに乗せて散歩に連れていきたいと思っているんです。
ただ、父に車イスの話を持ち出すと、きっと反対すると思うんですよ。
実は、前の担当のケアマネジャーに手押し車をすすめられた時、父が頑なに拒んで、手押し車をこれ以上勧めるならデイサービスに行くのを止める、と言い出したことがあるんです。
それでも、この前の選挙の期日前投票に父を連れて行った時、会場がものすごい混雑していて困っていたら、係りの人が機転を利かせて車イスを持ってきてくれて、大変助かったことがありました。
私としては、父に車イスが必要な時があることを痛感したんです。」

「その時、車イスを利用することに対してお父様はいかがでした。」

「その時は、安堵した様子で、本人は喜んで車イスを利用していました。」

「では、レンタル業者をご紹介しましょう。お値段に関しては月500円位から1500円位まであって、タイプも色々あります。お申し込みの当日もしくは翌日からでもご利用可能です。」

「それほど頻繁に利用することは考えていませんし、普段は父の所ではなく、私の家に置いておこうと思っています。高機能の物ではなく、シンプルで値段も安いものでいいです。」

と希望を伝えて電話を切ると、10分もしないうちに折り返しの電話がありました。

「今度の面談の日にレンタル業者の方といっしょにサンプルの車イスを持って伺ってもいいですか。
その時に、ご希望の車イスが決まれば、ご契約することもできます。」

「もちろんです。
ただ、その時、父に車イスの話をあまり詳しくしないでください。
先ほども言ったように、手押し車で大変もめたことがありました。
まずは、年末年始に我が家にきた時に利用するので、取り敢えずひと月だけレンタルするんだ、という話にしたいんです。
レンタル業者の方にも、詳しく説明しないで、サラリと話を進めてほしいんです。」

私から、ケアマネジャーに懸命に事情を説明したつもりですが、どこまで伝わったか分かりません。
業者も営業なので、マニュアル的に対応するのではないか、心配です。

もちろん、車イスをレンタルすることは父に事前に説明しますが、兎に角、父は頑固です。

でも、私としては、ここが勝負どころだと思っています。
96歳の父は、本人自身が体力の衰えを実感しています。
確実に体力が落ちているので、体力と気力のあるうちに、補助として車イスに使い慣れていくことが大事です。
車イスに使い慣れるのは、父だけではなく、車イスを扱う私達にも言えることです。

さあ、18日の水曜日、決戦に臨む心境です。

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