家庭のLAN内にWebサーバーを構築して、家庭内の各パソコンでWeb版血糖値管理アプリを利用できるようにしました。
.NET Core Razor Pagesで作成した血糖値管理アプリをIISのWebサーバー上で動くようにしました。
家庭内のWindows10パソコン(2台)、Windows11パソコン(1台)、Mac Air(1台)で血糖値管理アプリを利用できるようになりました。
公開用Webサーバーの構築はさまざまな課題があるためにあきらめましたが、LAN内限定であれば課題はほぼありません。
Windows11のパソコンにIIS Webサーバーを構築し、
Web版血糖値管理プログラムを公開・発行して、IIS Webサーバーで起動できるようにしました。
手順は次の通りです。
1. インターネットインフォメーションサービスを有効化(コントロールパネル)
2. アプリケーションプールを追加(IIS マネージャー)
3. ホスティングバンドルのインストール(ブラウザ)
4. プロジェクトを公開・発行(Visual Studio 2022)
5. アプリケーションの追加(IIS マネージャー)
6. ブラウザでWebアプリのURL入力(ブラウザ)
インターネットインフォメーションサービスを有効化
IIS Webサーバーにするパソコンのインターネットインフォメーションサービスを有効に設定します。
つまり、IIS Webサーバーを使えるようにします。
コントロールパネル ➡ プログラム ➡ Windowsの機能の有効化または無効化
を選択します。
Windowsの機能のダイアログボックスでインターネットインフォメーションサービス、Web管理ツール、World Wide Webサービスにチェックを入れます。
IIS Webサーバーにするパソコンのインターネットインフォメーションサービスを有効に設定します。
コントロールパネル➡プログラム➡Windowsの機能の有効化または無効化を選択します。
Windowsの機能のダイアログボックスでインターネットインフォメーションサービス、Web管理ツール、World Wide Webサービスにチェックを入れます。
アプリケーションプールを追加します
IISのアプリケーションプールとは、IIS上で動作するアプリケーションをグループ化するための仕組みです。 アプリケーションプールは、メモリ空間に名前を付けたもので、この名前を付けたメモリ空間にアプリケーションを割り当てることができます。 アプリケーションプールを使用することで、アプリケーションの実行環境を分離し、アプリケーションの安定性を高めることができます。
[名前]は、今回は「net core pool」としました。(任意の名前)
[.Net CLRバーション]は「マネージコードなし」を選択します。
コラム 「CLR」とは、.NET Frameworkのランタイム環境であり、共通言語基盤 (CLI) のマイクロソフト社による実装です。 CLRは、.NET Frameworkアプリケーションを実行するための仮想機械であり、共通中間言語 (CIL) プログラムを解釈し、コンピュータが直接実行可能な機械語に変換して実行するソフトウェアです。 CLRは、例外処理、ガベージコレクション、スレッド管理などの機能を提供し、.NET Frameworkの標準クラスライブラリやアプリケーションフレームワーク(ASP.NETやWPFなど)と同梱されて.NETの実装として提供されます。 「マネージコードなし」とは、.NET Frameworkのアンマネージドコードと呼ばれ、CLRによって管理されないため、CLRのセキュリティ機能やガベージコレクションなどの機能を利用することができません。 |
ホスティングバンドルのインストール
ホスティングバンドルとは、.NET Core ランタイムおよび ASP.NET Core モジュール用のインストーラーです。
IIS Webサーバー上で.NET Core Razor Pagesのアプリを動作させるために必要です。
バンドルを使用すると、ASP.NET Core アプリを IIS で実行できます。
ホスティングバンドルをインストールすることで、.NET Core ランタイムと ASP.NET Core モジュールがインストールされます。
これにより、IIS で ASP.NET Core アプリを実行することができます。
ホスティング バンドル | Microsoft Learnのサイトからインストールします。 インストーラーをダウンロードします。30分程度かかります。
インストーラーを起動し、インストールします。
下記の画面推移でインストールされます。
IISマネージャーのモジュールで「AspNetCoreModuleV」が入っていればインストール完了です。
プロジェクトを公開・発行します
ソリューションエクスプローラー(Visual Studio 2022)のConnected Servicesを右クリックします。
公開をクリック
フォルダをクリック
フォルダを選択します。
今回は、C:¥BGCフォルダを作成し、それを指定しました。
[閉じる]をクリック
[発行]をクリック
進行状況がコンソールに表示されます。
IIS マネージャーでアプリケーションの追加をします
IISマネージャーを起動し、bgcアイコンを右クリックしてアプリケーションの追加をクリック
エイリアス、アプリケーションプール、物理パスを指定
ブラウザでURLを入力してWebアプリを起動
ブラウザで下記urlを入力します。
http://192.168.0.**/bgc
192.168.0.**はipconfigコマンドでWebサーバーパソコンのローカルIPアドレスを調べて入力してください。
ジイジはぷろぐらま―からの一言
LAN内限定のWebサーバーですが、Wi-Fiがつながる場所であれば、Webアプリを利用できます。
デスクトップパソコンの大きな画面で操作をしたり、リビングでくつろぎながらMac Airでアプリを操作することができます。
家の中でしか使えませんが、少しは便利になったかなと思います。