父の住んでいる地区は、いわゆる難視聴区域です。
町内会では共同のアンテナを利用し、そこから各家庭に有線ケーブルをひいてテレビを視聴しています。
父は、2年ほど前まではテレビをみていました。
ほとんどがNHK総合のニュース番組と相撲放送でした。
民放はCMばかりだと言ってほとんど見ることはありませんでした。
特に相撲は稀勢の里や高安などのご当地力士を応援していたので、対戦が始まる時間になるとテレビの前に座ってみていました。
しかし、稀勢の里が引退したり、高安が大関を陥落するなどしたため、応援する力士も少なくなり、パッタリと相撲を見なくなりました。
2年前、ケーブルテレビの年間利用料金(3千円)の回収があったとき、回収に来た班長さんに
「もうテレビは見ないので、ケーブルテレビの契約は更新しないことにする。」と告げて、支払を断りました。
班長さんもどうしたものか困ってしまったようでした。
父から断ったことを聞きましたが、私としては普段テレビを見ないにしても、災害時などの情報源として必要だという認識を持っています。
父はスマホを使えないので、災害時の情報源はラジオとテレビになるからです。
父には内緒で、班長さんに料金を支払い、契約を更新しました。
その翌年も、回収に来る前に、私から直接班長さんのお宅に伺って料金を支払い、契約を更新しました。
隠密行動のようですが、父が一旦、契約しないと言い出したら、契約するように説得するのは容易ではないのです。
今日、町内会長が直接来て、ケーブルテレビの利用料金の回収に来ました。
班長さんではなく、町内会長直々(じきじき)です。
おそらく、班長さんが高齢なので、回収をかって出たのでしょう。
40代の若い町内会長です。
お子さんはまだ小学生です。
町内に引っ越してきて、2年も経っていませんが、よく頑張っています。
ご近所にお住まいですし、外で父に会うとよく声を掛けてくれます。
夕方、父の家に行くと
「今日は、会長さんがケーブルテレビの料金の回収にきた。
4千円に値上げになったんだって。
せっかく来てくれたけど、今はテレビを見ていないので、支払はしませんと断った。」
と言います。
「そう。それで会長さんは何て言ってたの?」
「わかりました、って言って帰っていったよ。若いのによくやる人だね。」
帰りに町内会長の家に寄ってみることにしました。
ちょうど庭に出ていたので、挨拶をして
「災害があったら情報源がなくなるので、ケーブルテレビの契約は続けようと思っています。
4千円は、明日お持ちしますので、よろしくお願いします。」
「わかりました。それじゃ、領収証はおじいちゃんに渡しましょうか。」
「いえいえ、そうすると話がこんがらがるので、後で私が受け取ることにします。」
「そうですか。それでは、お互いの連絡先を交換しておきましょうか。」
というわけで、今年もケーブルテレビの契約を更新することになりました。
そして、お互いの連絡先も交換することができました。
父にもしもの事があったとき、ご近所の方たちの力をお借りすることがあるかもしれません。
町内会長と面識が持て、連絡先も交換できたことが、私にとって今日の一番の収穫になりました。
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6月になって長袖から半袖に衣替えをしました。
昨日(6/13)から半ズボンに衣替えしました。
来週は、35度にせまる暑さの日があるそうです。
これから真夏の対策が必要になりそうです。