父の介護を開始して4ヶ月 思うこと

自宅で介護を始めてから4ヶ月が経過し、今の時点での「介護の現実」を書き記しておこう、と思い立ちました。

父は、日を追うごとに身体機能、認知機能が低下していっています。
それに合わせて、介護のやり方も変わっていくことでしょう。
一方、状況が変わっても、変わらないものもあると思います。

現在の介護の実情をシッカリと整理しておかないと、これから先、初めて遭遇する出来事に翻弄(ほんろう)されるのではないか、という危機意識があります。

父の状態が変わっても、次の点は変わらないこと、だと思います。

  • 父の状態をよく観察し、必要な対応をすること。
  • 対応したことで安心しないで、常に改善点はないか考えて、改善すること。
  • 主役は父なので、父に説明し、父の協力を得て、共同作業で取り組むこと。
  • デイサービス担当者、ケアマネジャーと報告、連絡、相談を密に連携すること。
  • 病気の兆候があれば、早めに受診できるかかりつけを持つこと。

そして、今、大変なこと。
いろいろありますが、いくつか具体例をあげておきます。

食事の内容に気を付けること。
誤飲しないような食事内容にしたり、食べてくれるよう味にも気をつけます。
ちいちゃんが、全面的にやってくれています。

夜、頻繁にトイレに立つのに付き合うこと。
生理現象なので、私が熟睡していようが、お構いありません。
今は、1時間半おきにトイレに立ちます。

下の世話をすること。
自力でトイレで出来るといっても、半日するとおむつを替えないと限界です。
トイレの度にインナーに入れている尿取りパッドが正しい位置におさまっているか確認します。
そして、インナーに使っている尿取りパッドは、頻繁に交換が必要です。

布団のなかで粗相をすること。
ズボンとおむつを汚さないようにするためなのか、それとも、布団の中をトイレと勘違いしているのか、ズボンとおむつを下し、布団を汚すことがあります。
吸収シートを敷いているので布団が汚れることはまれですが、ヒヤヒヤです。

デイサービスに行くために服を着替えたり、体を拭くことに抵抗すること。
「今やらなくてもいいんだよ」と抵抗しますが、案外、ヒゲをそられているときに気持ちよさそうにしています。
でも、最近は、抵抗する頻度が減りました。
きっと、ヒゲをそってもらったり、体を拭いてもらうことが気持ちいいのでしょう。

洗濯物が増えたこと。
汚れたズボンだけではなく、布団シーツや掛布団のような大物が汚れることがあります。
よっちゃんが大変になりました。

駄々をこねること。
バーチャルで起こったことを現実と勘違いしているのでしょうか、
「トイレに行こうか」(私)「今言ったばかりだよー」(父)

コーヒーや菓子類などの嗜好品を切らさないようにすること。
子供のようにおやつを楽しみにしています。
水分補給も大切です。
食事以外の嗜好品や水分補給の気配りは怠れません。

細かいことまで数え上げれば、まだまだ出てきそうです。

でも、今あげたことは、大変ではあるけれど、辛いことではありません。

では、辛いこと。

父に対して叱責口調であたった後、自責の念に駆られること。

辛いと感じるときは、自分の感情を制御できないときです。

それが起こるのは、大抵の場合、父がズボンとおむつを下(おろ)して布団の中で粗相をしたり、ズボンを下した状態でトイレに行こうするときです。

トイレに立つことが寝たきり防止の最後の防衛線と思っているので、特に過敏に反応してしまいます。

心を鬼にして「せっかくおむつをしているのに、服や布団、廊下を汚すのは本末転倒だよ」と言うようにしているのですが、徐々にエスカレートしてしまいます。

例えば
「ほら、ズボンを上げて!
防水シートが濡れてるでしょ。
布団が汚れたらどうするの。
汚れたら、洗うのが大変なんだよ。」(私)
「俺のことは構わないでくれよ。
安全にしているんだから。
汚れたら俺がやるから。」(父)
「自分で出来ないから、ここ(我が家)へ来てるんでしょ。
自分一人で出来るんなら、前の様に一人で生活することになるよ。」(私)

返す言葉で、言わなくてもいいことを言ってしまいます。

実は、布団の中で粗相をしてしまうのは、父の中では布団の中という意識がないのかもしれない、と思っています。
なので、「ズボンとおむつを下さない」は、今の父には無理かもしれないと思い始めています。

そんな父に、強く当たってしまうことに、なおさら自己嫌悪になってしまうのです。

これから、衰えが進む父に対して、冷静に対応できるのか。

正論(自分が信じる正義)を言って、言葉で納得させよう、従わせよう、とする限り、苦しくなるだけかもしれません。

介護の辛さ・苦しさは、衰えていく老人に対して、正論(自分が信じる正義)で対応できないことです。

介護をして良かったと思うこと。

「老い」に向き合えることかもしれません。

自分も老いるので、父の姿は、将来の自分の姿です。

貴重な経験をさせてもらっています。

父へ感謝すること。

食欲があること。
3度の食事を完食し、おやつも食べます。
母のときのように極端に食欲が減退することに比べれば、百倍ありがたいことです。

トイレで用が足せること。
これは、歩けるからこそであり、寝たきりに比べれば百倍ありがたいことです。

デイサービスに行けること。
認知機能もあり、寝たきりでない証拠です。

介護開始4ヶ月経って、思うことを書き記しました。

最後に・・
老いたとはいえ、父にもプライドがあります。
言葉で納得できる状態ではなくなったとしても、リスペクトして接することができるのか。
これは、私自身の問題です。

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